名古屋市中区の松坂屋美術館で開催中の、「ポケモン×工芸展」へ。

世界中で愛されるポケモンと、世界から注目を浴びる日本の工芸。日本の誇るべきサブカルチャーと伝統技術。架空のキャラクターと現実的な技術。ジャンルは全く違えど、日本の誇る文化が職人の手により融合すると、どのような世界観ができあがるのか、そんなワクワクした気持ちを抱えて、足を踏み入れます。

 

まずは、金工作家・吉田泰一郎さんによるイーブイ、サンダース、ブースター、シャワーズ。ネコ科な顔立ちで、仮に現実世界にポケモンがいたら、こんな姿をしているんだろうなと。サンダースは電気をまとった感じで、シャワーズは魚のうろこのようになっているなど、金属で再現された表皮や毛並みに個性があって、思わず見入ってしまいます。

このように、制作に使用された素材も展示されており、制作過程にを想像できるところも楽しいです。

ミュウツーは近未来を思わせるインパクト。

 

続いて陶芸家・葉山有樹さんの作品。筆者がいちばん夢中になっていた「ルビー&サファイア」の伝説ポケモンたち!!

この三体の圧で陶器が割れそうなほど、破壊力のあるデザイン。そしてため息が出るかっこよさ…「そらのはしら」で、レックウザにたどり着くまでマッハ自転車で何回も穴に落ちた苦い思い出がよみがえりました。グラードンを捕まえるのにもワクワクしてたな。

 

こちら、陶芸家・植葉香澄さんの「光火彩文グラードン」は、なんともおしゃれ。

「羊歯唐草文シェイミ」は愛らしい。

 

そしてかなりリアリティがあったのは、陶芸家・今井完眞さんの陶器ポケモンたち。立体であるだけじゃなく、現実に存在しそうな姿とサイズ感。「フシギバナ」は、森のなかを歩いていたら、ウヨッと現れそうな質感です。

ゼニガメの、ぬるっとした感じも…筆者は幼いころ、現実世界にポケモンがいたら楽しいのにな…と毎日考えていました。その童心を思い出させてくれる再現性でした。

テキスタイルデザイナー・須藤玲子さんの「ピカチュウの森」は、無数のニードルレースで造られた無数のピカチュウに囲まれます!

 

描ききれないほど、素晴らしい作家さんの作品があります。

詳しくは公式サイトに!

『ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見ー』の会期は、2025年4月26日(土)〜6月15日(日)。
開館は10時~18時です。

松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
地下鉄名城線矢場町駅 地下通路直結(5・6番出口)
地下鉄栄駅16番出口より南へ徒歩5分