ダークファンタジーとは?
ダークファンタジーとはその名の通り、ダーク要素を含むファンタジー作品です。死と隣合わせの世界観や人間心理・社会の闇が生々しく描かれ「鬱展アニメ」「トラウマアニメ」などといわれる作品もあります。そのため、人間の負の側面や重い展開が苦手な人には不向きかもしれません。しかし、人間の負の部分が描かれるからこそ、作品を通して訴えかけられる問題や気づきもあることがもダークファンタジーの魅力の1つです。
鋼の錬金術師
荒川弘先生によるマンガが原作で、「ダークファンタジーの金字塔」とも呼ばれる名作。錬金術師の主人公エドワード・エルリックと弟のアルフォンスが、自分らの過ちで失ったものを戻すため旅をしながら国家の陰謀に巻き込まれていく物語です。錬金術を使った独特で迫力あるバトルアクションや、壮大な物語のなかで解き明かされていく謎にわくわくしながらも、ダークファンタジーならではの容赦のない残酷な展開に心がえぐられます。
〈ネットの声〉
- 悪役にも人間味があって推せる
- 人生の教訓になる要素が多い
ベルセルク
舞台は妖精や魔物が入り乱れる世界。身の丈を超える大剣を携え、超人的な力を持つ主人公・ガッツが、彼を陥れたかつての親友・グリフィスを追う愛憎復讐劇です。ガッツは偶然助けた妖精のパックと共に旅をしながら、超常の力を持つ化物「使徒」との戦いを繰り広げていきます。やがて明かされるガッツの悲惨すぎる過去や、人間の弱さや汚さがとことん盛り込まれた展開は残酷ながら引き込まれます。拷問や暴力、殺人などの描写が多い本作は、おぞましい見た目のモンスターをはじめ、容赦のないグロシーンやバイオレンスシーンがあり、人によっては観るにあたりトラウマを覚悟することが必要かもしれません。しかし、そのようなシーンでさえ作品の魅力となるほどの人気作です。
〈ネットの声〉
- ガッツは世界一かわいそうな主人公なのに、魅力的で惚れる。
- 中毒性が高い!
進撃の巨人
人類の平和を脅かす巨人の急襲により、運命を狂わされた主人公エレン・イェーガーが、巨人を「駆逐する」ため訓練兵となり戦いに身を投じていく物語です。立体起動装置を使った迫力あるバトルシーンや魅力的な登場人物に思わず引き込まれますが、人間が怯えながら巨人に食い殺されるシーンなど、トラウマと呼ばれる要素も多々あります。「人類vs巨人」の物語かと思いきや、徐々に明かされていく謎から壮大な物語へとつながり、エレンの運命も大きく変わっていく展開には目を離せません。人種差別や歴史的問題、政治問題など、本作を通して社会的な問題が多く描かれていることも魅力です。
〈ネットの声〉
- 痛くて目を背ける場面も多いが色々考えさせられた
- 一度見終わったら違う解釈で最初から見れるすごい作品
魔法少女まどか☆マギカ
願いを叶えることの代償に「魔法少女」となった少女たちが、人々に災厄をもたらす魔女と戦う物語です。女子高生である主人公・鹿目まどかやその親友・美樹さやかを中心に、希望や絶望、葛藤、孤独が描かれます。可愛らしいキャラデザインとポップな世界観から、明るい魔法少女ものかと思いきや、描かれるのは少女が迎える残酷な結末や人格の崩壊。日常生活も描かれながら、人知れず戦いに身を投じる少女たちに襲いかかる過酷な運命や魔法少女の実態から「鬱アニメ」として名をはせる作品です。見た目の親しみやすさからは想像できない、重厚なストーリーに圧倒されます。
〈ネットの声〉
- 始終重いストーリー。明るい話かと思うと騙される
- 少女たちへの仕打ちがひどいけどつい見てしまう
呪術廻戦
現代日本が舞台で、人間の負の感情から生まれた呪が実体化した「呪霊」と、呪霊を祓う呪術師の壮絶なバトルが描いた物語です。主人公の高校生・虎杖悠仁は、呪物とされていた「両面宿儺の指」を飲み込み強力な力を得たことで、呪術高専へ入学し呪霊と戦う力をつけていきます。呪霊と戦うためホラー要素が強いため、人によっては苦手かもしれません。しかし、呪術を使用した迫力あるバトルシーンはさながら、個性的なキャラが織りなす人間ドラマやギャグシーンもあり、シリアスなだけではない多面的な魅力があります。
〈ネットの声〉
・アニメならではの戦闘シーンの迫力が神がかってる
・重い展開と日常の軽快なギャグがクセになる
メイドインアビス
探索されつくした世界に佇む謎の大穴「アビス」を探窟する、少女リコとロボットの少年レグの冒険物語です。アビスの中の奇妙な原生生物や貴重な遺物など、不思議に満ちた世界観と可愛らしいキャラクターで、まさにファンタジーというにふさわしい作品といえるでしょう。しかし、ハプニングに見舞われる冒険の中で子供たちが致命傷を負ったり、人体実験される子供の過酷な運命など、胸が苦しくなる展開もあります。ダーク要素がありながら、独特な生物や人物の登場に、幻想的な世界で好奇心が刺激される作品でしす。
〈ネットの声〉
- 好き嫌い別れるけどハマるとクセになる。
- 子供たちが悲惨な目に遭うから痛みなしでは見れない
東京喰種
人肉を喰らう怪人・喰種(グール)たちがはびこる東京を舞台に、喰種の臓器を移植され、半喰種として生きる宿命を背負う大学生の主人公・金木研の苦悩や、人間と喰種の戦いを描く作品です。金木を通した喰種視点の世界や人間と喰種の戦いからは、民族間、学校、会社など、社会で起きる対立、人間のエゴ、差別意識を思わせる社会風刺な側面も含まれています。それだけでなく、人間と喰種の戦闘シーンや、物語を通して成長していく登場人物など、見どころにあふれた作品です。
〈ネットの声〉
- 本当の正義は何なのか考えさせられる。
- アナログな戦闘シーンも、人間と喰種の対比も面白い
Re:ゼロから始める異世界生活
引きこもりの男子高校生ナツキ・スバルが異世界に転生し、死ぬことで時間を巻き戻す「死に戻り」の能力で大切な人を守るため何度もタイムリープながら運命に立ち向かっていく物語です。エルフや獣人、魔法が存在するファンタジーな世界でありながら、スバルは何度も残酷な死を迎えるなどトラウマになる描写もあります。しかし、心が折れながらも、スバルが想いを寄せるハーフエルフの少女・エミリアや、彼を慕う鬼の少女・レムなどヒロインに救われながら過酷な運命に立ち向かう果敢な姿には心打たれます。個性豊かな美少女や殺人鬼、狂人、魔女など、独特なキャラが入り混じる唯一無二の世界観も魅力の作品です。
〈ネットの声〉
- 鬱展開もあるけどそれ以上にストーリーが面白くて引き込まれる
- キャラクターが魅力的。
エルフェンリート
とある事故をきっかけに記憶を失くした人間を殺戮する新人類・ディクロニウスのルーシーと、彼女の命を狙う国立生態科学研究所をめぐる物語が描かれた作品です。記憶を失って無邪気な人格が発言したルーシーは、「にゅう」と名付けられ人間のコウタと共同生活を送りますが、ディクロニウスの本来の狂暴な人格との間で苦しむことになります。ディクロニウスの戦うシーンは凄まじく、身体の切断や血が噴き出すなどのスプラッター要素も多いです。いじめや差別、恋愛など人間が抱えるさまざまな問題も描かれる重厚なストーリーに引き付けられます。
〈ネットの声〉
- グロに注目されがちだけど、葛藤や悲恋など人間ドラマにも注目するべき作品。
- 可愛い作画からのグロシーンのインパクトがすごい
甲鉄城のカバネリ
舞台は日本で、噛んだ人間を怪物化させる不死の怪物・カバネに侵食された街。人々は「駅」という砦に暮らし、「駿城」と呼ばれる装甲蒸気機関車で駅間を行き来して暮らす世界です。かつてカバネに妹を奪われたことでカバネの研究を続ける少年・生駒が、自身もカバネに襲われたことで人間とカバネの間の「カバネリ」となり、カバネに抗うため奮闘します。カバネの急襲や緊張感のあるアクションシーンにハラハラさせられる作品です。作画も美しく、時代劇のような独特な世界観をより際立てています。
〈ネットの声〉
- テーマ・映像美・シナリオどれをとっても最高!
- 主人公がアツくてかっこいい