個性的な登場人物たちが魅力的な『ONE PIECE』。そのなかでも、ふとした優しさや絶妙なボケ感など、キャラのギャップに魅力を感じたこともあるのではないでしょうか。今回は、ギャップに意外性に思わず魅了されるキャラを、筆者の独断も交えて紹介していきます!

 

ボア・ハンコック

ワンピースの世界屈指の絶世の美女といえばこのお方でしょう。その美しさだけでなく、フィジカル面での強さ、色気を武器にした戦法は、まさに海賊女帝と呼ぶにふさわしい存在です。基本的に高飛車で、登場時の傍若無人な振る舞いは、好印象とはいえませんでした。ところが、心底ほれ込んだルフィに対しては、乙女でしおらしくなってしまう…ルフィを好きすぎるあまり、妄想をふくらませたり一喜一憂したりするそのかわいらしさは、まさにギャップ萌え。こんなピュアに人を好きになってみたいとも思わされませんか。

そして、彼女の他者に対する高圧的な態度は、過去に負った心の深い傷を隠し、自尊心を守るためという事情もあります。知れば知るほど深みのあるキャラクターです。

 

ペローナ

スリラーバークでルフィたちが戦ったモリアの部下。ピンクの髪に丸い目、おしゃれなワンピースに身を包む、女の子の夢を詰め込んだようなキュートなビジュアルです。そんなにかわいいのに、まずはじめに驚かされるのが「てめえ」「マヌケ共」といったやや荒めの口調。しかしアニメでは、声質と愛らしさで、口の悪ささえかわいいポイントになってしまうのがずるいところなのです。声優の西原久美子さんの演技が彼女の魅力を存分に引き出しているのでしょう。

見た目からも想像できる通りかわいいものが大好きなペローナちゃんですが、バーソロミュー・くまに旅行するならどこへ行きたいか問われると、「暗くて湿ってて…怨念うずまく古城のほとりで 呪いの唄でも歌って過ごしたい」と、意外にもどんよりした場所が好きなようです。

また、この子の魅力を語る上で外せないのは、なんといってもツンデレな一面。怪我をしたゾロに対して文句を言いながら介抱したり、動けないゾロに新聞を読ませあげたり…。とにかく愛のある魅力まみれの女の子です。

モネ

パンクハザードで麦わらの一味と敵対したドフラミンゴの部下で、ハーピーの美女。感情をあまり表に出さず、ユキユキの実の能力者という特徴も相まってかなり冷酷な印象がありました。しかし、ゾロとの戦闘中に通りがかったサンジや海兵たちに「美女!」「マジでかわいい」「色っぺえ!」ってさんざん褒められたとき、頬を赤らめるかわいらしい姿を見せてくれます。ゾロにも「何でホメ言葉に弱ェんだお前も!」とツッコまれる始末。まぁ敵であることには変わりありませんが…もっと活躍してくれたら、さらに魅力的な一面を見ることができたかもしれませんね。

ロビン

ロビンは常に落ち着いている知的な美女ですが、実は頭のなかでかわいい想像をしていますね。ニキュニキュの実を聞いた時に愛らしい猫を想像したり、「ドレスローザ」という地名から「ドレス老婆」→ドレスを着た老婆を想像したり…リラックスしているときは、頭のなかが一部ポップになっているようです。麦わらの一味としてこれからもたくさん登場すると思うので、次はどんな一面を見せてくれるのか楽しみですね。

 

キャロット

ゾウからワノ国まで、麦わらの一味ルフィたちと同行したうさぎのミンク族です。明るく活発で、元気をもらえた人も多かったのではないでしょうか。かわいらしさ前回のキャロットは、大好物のニンジンをとられると豹変し、その恐ろしさはルフィに恐怖を感じさせるほどのものです。

そして、キャロットの魅力がさらに増したのは、ホールケーキアイランド編で見せてくれた、ミンク族特有の戦闘状態「スーロン化」。とても神秘的で美しくて、加えて圧倒的に強くて心奪われましたね。ワノ国では長い時間見れたので嬉しかったです。そんなキャロット、主要メンバーではないものの、世界人気投票ではなんと8位。モコモ公国の次期国王にも任命されており、今後の活躍にも期待できそうです。

ゾロ

麦わらの一味の戦闘員で、ファン人気も高いゾロ。クールでストイックで戦闘力の高さは言うまでもないですが、そのギャップにも深い魅力があります。サンジとはくだらないことで争う子供っぽい一面や、方向音痴なのに自覚のないボケた部分あるなど、なかなか愛らしい。しかし、麦わらの一味やルフィの意志が揺らぎかけると、軌道修正をする役割も果たしており、やっぱりかっこいいんですよね。

 

ミホーク

ゾロの目標である世界最強の剣士で、孤高の海賊ミホーク。元・王下七武海のひとりで、今はバギー、クロコダイルとともにクロスギルドのメンバーとなっています。ドラキュラのようなイメージのファッションで厳格な雰囲気を漂わせている彼のギャップとして、扉絵で畑仕事をする姿は、ほっこりした人も多いでしょう。

また108巻のSBSでは、ミホークが過去に大きな裏切りに合ってきたことも明かされました。たった一人で航海を続けていた理由は、ひとりを好んでいるためではなく過去の出来事が関係していると思うと、なんだか切なくどんな過去があったのか気になります。ポーカーフェイスなミホークが絶望する表情は、想像しがたいです。

 

キャベンディッシュ

すごい美男でナルシスト…と思いきや、夢遊病で眠ると現れる「ハクバ」という、とんでもなく凶暴な人格を抱えています。そのハクバが強すぎて強敵を瞬殺してしまうシーンはかっこいいし、ハクバの人格と戦うキャベンディッシュの必死さもコミカルです。

そして見逃せないのが、他者を思いやる意外な優しさ。敵の攻撃で負傷し、背中から血を流すロビンに自分のマントをスマートに差し出す姿は、他人の血がつくのを嫌がりそうな彼の意外性に心を掴まれた人もいるのではないでしょうか。

 

あなたの思うギャップ萌えキャラは誰ですか?